詐欺師のファウルフェロー

ファウルフェロー(Foulfellow)

正式名称は、J・ワシントン・ファウルフェロー(John Worshington Foulfellow)で、ディズニー映画「ピノキオ」(1940年)に登場するキツネ。
見た目は完全に狼(オオカミ)ですが、実はキツネです。絶対知らなかったら間違えるでしょうね。
コーチマンに雇われ、「正直者ジョン(Honest John)」と名乗り、ピノキオを悪の道へと誘惑する。ネコのギデオンと共に行動している。
最後はコーチマン(Coachman)にピノキオを売りつけることになる。

ファウルフェローは、頭が良く、ピノキオを騙す手口が巧妙です。ピノキオに最後まで自分が悪者だとは、気づかれていません。詐欺師としては上級者です。
相棒のギデオンの方は、ファウルフェローの足を引っ張りまくっています。

例えば、ファウルフェローのステッキで、さりげなくピノキオの足を引っ掛けて転ばせ、『これは申し訳ない』などと侘びながら、会話のきっかけを作り、自然な流れで、陽気に歌いながらピノキオを連れていくところなんて、もはや誘拐の概念を超えています。まさに詐欺師の天才。ピノキオの世界では悪役ですが、それを上回る悪党のコーチマン(馬車屋)がいるためか、ファウルフェローは可愛い悪役というポジションでしょうか。

ピノキオの冒険旅行の壁絵では薄紫色の帽子、像は茶色の帽子になっていますが、グリーティングでは、黄緑色の帽子をかぶっています。

ファウルフェロー

コーチマンの声優

原作 : ウォルター・キャトレット(1940年)
      アラン・ダインハート(1974年)
日本語訳 : 三升家小勝
再公開版 : 山田康雄
旧版 : 関時男

ファウルフェローの像